W1400のオフィスデスクについて解説します。

W1400のオフィスデスクとは

 W1400というサイズは、W1000やW1200と併せて、オフィスデスクの標準サイズのひとつとなっています。話を中古市場に限ればですが、1年間に流通するオフィスデスクの約20%がW1400であると観測する試算もあります。オフィスデスクのオプション品である自立式配線ダクトにも、W1400の製品が用意されています。

 日本のオフィスデスクの奥行きは700㎜が一般的です。よって、デスクを対面対向式に配列したとすると、“島”の奥行きはD1400㎜となります。“島”の上座位置に横づけする上長席として、W1400というサイズはたいへん適しているわけですね。
 なお、中古市場に流通する両袖机のサイズの内訳を調べてみると、約90%がW1400であると試算されます。両袖机は上長席に好んで用いられる傾向があります。

W1400が構成する机上空間

 W1400のオフィスデスクを対面対向式に配列すると、隣席者との距離もほぼ1400㎜になります。パーソナルスペースの概念を用いてこの距離を考えると、「社会距離・近接相」、すなわち、「互いに手は届きづらいけれども、会話は容易である距離」のイメージです。執務上のプライバシーを保てる距離といえそうです。

 デスクの奥行きをD700㎜であると仮定すると、デスクの天板は1400㎜×700㎜というサイズになります。正方形を半分にした形です。
 着席した状態でのワーカーの作業域は、一般に横方向には、通常で約1200㎜・最大で約1500㎜といわれていますので、W1400mm×D700mmという机上面は、ゆとりをもって執務ができる大きさといえそうです。標準的な体格の男性(身長約171cm・腕の長さ約73cm)が着座したまま隣席に手を伸ばしたとしても、かろうじて手先が境界を越えるくらいでしょう。

W1400に関する豆知識

 W1400やW2800という尺は、日本のオフィス家具の中でもわりあい好まれて用いられています。W1200やW2400であれば、2・3・4と、切りよく割れる数が多く、使いやすい事がわかります。一方、W1400にはそこまでの汎用性は感じられません。ではなぜ、W1400には一定の地位があるのでしょうか?
 
 答えはズバリ、「日本人の体格」です。

 例えば先ほど少し触れましたが、標準的な日本人男性の腕の長さはだいたい70cmで、これが日本のオフィスデスクの奥行きに与えた影響は、想像に難くありません。ちなみに、米国でのデスクは80cmなどが標準のようです。

 また、最近のオフィスデスクは高さ72cmが一般的になりつつありますが、従来は高さも70cmでした。ところで、「人体寸法の略算値」というものがありまして、これによると、自分の体に適した“机面高”は、自分の身長の5/12だといいます。ここに成人男性の身長171cmと成人女性の158cmを当てはめてみると、それぞれ71cmと66cm。約70cmというわけです。

 そして、もうひとつ。肘つきオフィスチェアの横幅、つまり肘から肘までの外幅です。小ぶりに作られているオフィスチェアもありますが、概ねは60cmを越えています。このため、W1200のデスクやテーブルでは、2脚は入らない事になります。W2800の会議用テーブルであれば、1辺に楽々と4脚が入ります。もちろん、こういった肘の横幅もまた、日本人の体格を踏まえて設計されています。

 日本人の体つきは、ちょっとできすぎているくらい、何かと70cmに縁があるのですね。
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