W1200のオフィスデスクについて解説します。

W1200のオフィスデスクとは

 W1200というサイズは、W1000やW1400と併せて、オフィスデスクの標準サイズのひとつとなっています。W1200のオフィスデスクは、手を伸ばすほどにゆったりとは作業できないものの、通常の執務には必要十分なサイズであるといえます。人気の高さにも頷けますね。

 話を中古市場に限ればですが、1年間に流通するオフィスデスクの約30%がW1200であると観測する試算もあります。オフィスデスクのオプション品である自立式配線ダクトにも、W1200の製品が用意されています。

 先に述べた流通量の内訳は、平机:片袖机:その他=6:3:1、といったくらいです。この“その他”にはフリーアドレスデスクの天板も含まれます。フリーアドレスクデスクの天板サイズでは、W2400やW1200といった、1200㎜の倍数が好まれる傾向があります。
 また、一部のメーカーは、二等辺W1200のブーメランデスクを製品化しています。

W1200が構成する距離

 W1200のオフィスデスクを対面対向式に配列したとすると、隣席者との距離もほぼ1200㎜になります。パーソナルスペースの概念を用いてこの距離を考えると、ちょうど「個体距離・遠方相」と「社会距離・近接相」の境界にあたります。

 すなわち、
「互いの表情が読み取れ、また、双方が手を伸ばせば指先が届く距離(個体距離・遠方相)」と
「互いに手は届きづらいが、会話は容易である距離(社会距離・近接相)」の中間的なイメージです。
 執務上のプライバシーを保ちつつ、チームで連携するのには最適な距離かもしれません。

W1200が構成する机上空間

 デスクの奥行きをD700㎜であると仮定すると、1200㎜×700㎜というサイズはA0判(1189㎜×841㎜)のサイズにほぼ近しくなります。

 着席した状態でのワーカーの作業域は、一般に横方向には、通常で約1200㎜・最大で約1500㎜といわれていますので、W1200mm×D700mmという面積の机上面を持つ席に着きますと、横幅方向に若干の手狭を感じるかもしれません。

 旧国鉄が行った車両運転操作の運動範囲の研究を参照してみましょう。
 「自由な操作の可能な有効運動範囲」である“操作域”の面積をオフィスデスク上に換算すると、およそW1200×D500となっています。よって、W1200のデスクはこの面積にほぼ同じです。なお、「長時間の保持に耐えうる有効操作範囲」である“至適域”の面積を同じく換算すると、およそW700×D500になり、W1200のデスクはこの面積よりもゆとりがあります。

 余談ですが、小中学校で用いられる学習机の横幅が、一般にW600~W750となっています。オフィスで人気が高いW1200は、小学校低学年が用いる机の約2倍の横幅があるというわけですね。

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