脚のタイプは、オフィスデスクの力学的な安定性および下肢空間の開放性に影響します。

 オフィスデスクは構造上、必ず脚を伴います。本稿では脚の形をタイプ分けし、それぞれの使い勝手を解説します。

デスクの脚の種類

 オフィスデスクを脚の形状からタイプ分けする際は、パーソナルデスク(1人用)とフリーアドレスデスク(共用)とを分けて考える必要があります。フリーアドレスデスクの場合、脚の形態と座る位置によっては、脚のない席に着席する事も大いにありえるからです。
 オフィスデスクの脚の形状を大まかに種類分けしてみますと、

○パーソナルデスク
 ・L型脚タイプ
 ・パネル脚タイプ
 ・4本脚タイプ(片側2本脚)
 ・袖机タイプ
 ・その他(A型脚・逆T型脚・□型脚・Ⅱ型脚)

○フリーアドレスデスク中間脚
 ・T型脚タイプ
 ・2本脚タイプ

以上のようになります。

パーソナルデスクの脚の種類

【L型脚タイプ】
 オフィスデスクの脚の形状としては最もスタンダードなものになります。下肢空間(机下空間)の開放性に優れます。その一方、後ろ方向への回転モーメントを支える構造に乏しいため、デスクは必然的に、壁へのベタづけもしくは背中合わせに並べる事になります。

【パネル脚タイプ】
 板状の脚で天板を支えるとともに、下肢空間に関してパーソナルスペースを演出します。接地面積はL型脚と同程度ですが、板構造により力学的な安定性に優れます。

【4本脚タイプ(片側2本脚)】
 4本(片側2本)の棒状の脚で天板を支えます。開放性はL型脚タイプを上回ります。必要に応じて、オフィスデスクをミーティングテーブルのように用いる事にも簡便です。ただし、接地面積は最も少なく、縦揺れ・横揺れを含め、力学的な安定性が低い傾向にあります。
 
【袖机タイプ】
 袖机をオフィスデスクの脚としているタイプです。接地面積が桁違いに増しているので、トップクラスの安定性を誇ります。ただし、デスクに収納力が付与される一方、下肢空間が大きく削減されるため、机下がやや窮屈に思えるかもしれません。

【その他タイプ(A型脚・□型脚・Ⅱ型脚・逆T型脚)】
 A型脚タイプ・□型脚タイプ・Ⅱ型脚タイプは、L型脚タイプと4本脚タイプの複合型と見なす事ができ、特徴上もそれぞれの長所を併せ持っています。逆T型脚タイプは、L型脚タイプの変形といえます。


 なおL型デスクやブーメランデスクの場合は、天板両端の脚とは別に、中間脚が付属する場合があります。これらのオフィスデスクはその構造により安定性があります。

フリーアドレスデスク中間脚の種類

 フリーアドレスデスクのエンド脚にもパネル脚と4本脚とがありますが、フリーアドレスデスクはそれ自体が大型で安定性がある点と、フリーアドレスデスクのエンド脚は島の両端に着座した場合のみ着座者に影響があるという点により、本稿では大きく取り上げません。
 着座者により影響が大きい、中間脚について解説します。

【T型脚タイプ】
 着座者から見ると「1本脚」と表現した方がよりイメージに近いかもしれません。対面する天板の中間地点から鉛直に伸びる脚が天板の横連結部を支えています。このため、着座者の下肢空間の妨げにならず、また、オフィスワゴンンを任意の位置に収納できます。
 使い勝手がたいへん高いタイプではありますが、この構造のフリーアドレスデスクは、一定の横幅を超えた大型の島を構成できません(天板1枚の横幅にもよりますが、概ね全体長10mまでが限界です)。

【2本脚タイプ】
 2本足の幅が小さい中間脚は実質上はT型脚に等しいですが、一部のフリーアドレスデスクは2本脚(厳密にいうとΠ型脚)タイプの中間脚を採用しています。この形式は、天板の横連結箇所では中間脚が下肢空間を妨げるため着座に向かず、また横連結箇所付近ではオフィスワゴンの取り回しが不便であるというデメリットが生じます。
 その一方、力学上の安定性ではT型脚タイプを上回ります。
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