LEDライトを用いたタスク・アンビエント方式照明をオフィスが導入する事例が増えてきました。

LED、発光ダイオード。

 白色LEDは日本が開発に成功した技術です。白熱電球から120年、蛍光ランプから60年。21世紀の明かりとして、LEDは登場しました。発光ダイオード(Light Emitting Diode、略して LED)は1996年に白色LEDが日本市場に初登場して以降、急速に進化しています。その中でも単価の低下と1ワットあたり発光効率の上昇とは目を見張る限りです。

 国内市場におけるLEDの普及に関して、日本市場は開発国だけあって諸外国に先行して進んでいます。その一方、LEDの寿命が白熱電球や蛍光灯などに比べて破格的に長いと見こまれている事もあり、LEDの国内市場は消費が停滞していくという予測があります。諸外国もLED技術を高い水準で研究していますので、国内市場に代わる新たなLED市場の獲得のため、日本も引き続き基盤技術や製造プロセスについて、研究開発の手をゆるめることはできません。

 LEDの席巻は、照明産業の産業構造をも組み替えるほどのインパクトを起こしています。

オフィスとLED――タスク・アンビエント照明方式

 従来光源(白熱電球・蛍光灯)と比較して、LED光源は配光に指向性があります。従来光源が光源を中心として全方位を照らすのと対照的に、LED光源は特定の方向を照らすのを得意とします。この特徴は、オフィスにおける照明のあり方にも変化を及ぼしています。

 タスク・アンビエント(task ambient)方式という言葉があります。空調や照明などで用いられます。タスクは「作業」、アンビエントは「周囲の」を意味します。従来式は部屋全体に一括して空調・照明を施すイメージでしたが、タスク・アンビエント方式では、部屋全体へのそれらと執務者へのスポットのそれらとを分けて考えます。部屋全体へ一律一括に空調・照明を施そうとしても、オフィスには人もいてモノもありますので、空調や光が届きにくい「陰」が発生します(ここでいう「陰」は“shadow”ではなく“shade”になります)。

 こうした「陰」も一定の強度で空調や光が及ぶようにとすると、全体的に強めに温度や光度を設定する事になります。日本でよく見られるあり方ですが、これはいかにも効率が悪い気がします。戦後、日本のオフィスや公共施設では「照明が明るいオフィスは元気で明るいオフィス」というイメージが長く続いてきていました。ひるがえってヨーロッパでは、以前からタスクとアンビエントの二段階方式が一般的だったようです。

オフィスデスクとLED

 LEDの特徴として配光の指向性を挙げましたが、他には「光量の調整性も高い」「電気の光への変換効率が高い、すなわち熱をあまり発生しない」「小さな光源を容易に作れる」といった特徴もあります。これらを総合するに、LEDはオフィスデスク上に配置するタスクライトとしての適性は極めて高いといえます。オフィス家具の各メーカーから、様々な仕様のLEDタクスライトが販売されています。
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