シリンダータイプはオフィス家具一般に広く用いられる錠で、鍵を用いて施錠・解錠します。

シリンダータイプとは

 “シリンダー”は筒を意味する言葉です。シリンダー錠は外筒・内筒の二重の筒から成り立っています。外筒と内筒とにまたがるように“タンブラー”と呼ばれる障害が組み込まれており、これが内筒の回転を阻害します。内筒には鍵穴が空いており、鍵穴に正しい鍵を差し込んだ場合のみ内筒が回転します。内筒の回転に連動して錠が外れる、という仕組みになっている錠がシリンダー錠です。
 なおオフィス家具のシリンダー錠に使われるタンブラーは1列に並んだスプリング式の複数のピンにより構成され、ピンタンブラー錠とも呼ばれます。ピンタンブラー錠は欧米圏で長い歴史があります。

 シリンダー錠はオフィスデスクに限らず、スチール収納などにも幅広く用いられています。オフィスデスクにシリンダー錠が用いられる際は、袖机やワゴンが主になります(薄いセンター引出しにシリンダー錠が用いられているタイプもあります)。

鍵の種類

 オフィスで用いられるシリンダー錠の鍵は、形状によりふたつのタイプがあります。鍵のブレード部分の片側にだけ山が切られている片切りタイプと、同じく両側に切られている両切りタイプです。
 一般に、両切りは片切りに比べ複製やピッキングが困難であり、セキュリティ性がやや高いといえます。片切りの複製は比較的に安価で行える事が多いようです。両切りは逆に高価な事が多く、鍵の型式によっては鍵業者による複製が不可能である場合もあります(こういった場合は家具メーカーからの取り寄せになります)。

マスターキー

 鍵と鍵穴とは1:1の関係に見えますが、複数の鍵穴を共通して解錠できるマスターキーが存在します。仮に、内筒の回転を阻害しているピンタンブラーに第2の解錠位置が設定されており、この第2の解錠位置が複数のシリンダーで共通していた場合、1本の鍵で複数のシリンダーを解錠できる事になります。これがマスターキーであるというわけです。

シリンダータイプのオフィスデスク

 片袖机・両袖机など、袖机を伴うオフィスデスクは一般的に錠がついており、その大半はシリンダータイプです。袖机タイプのオフィスデスクは、オフィスチェアに並んで、ユーザーへの属人性が高い収納家具です。一時的に、「属人管理下にある重要書類」が収納されるシーンもままあるのではないでしょうか?
 鍵を常に持ち歩く必要がある点は煩雑ではありますが、シリンダー錠には「丈夫で長持ち」という利点があります。スペアキーやマスターキーの存在まで考慮に入れると、困った事態に陥る頻度は少なそうです。ただし、鍵の紛失と、鍵のかけ忘れには気をつけて!!
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