アッパーキャビネットは、手の届く範囲に収納空間を提供します。ただし、力学的な固定が必要です。

アッパーキャビネット

収納は少しでも多い方がいい!!

 手の届く範囲に自分の持ち物を置いておければ便利です。しかし、机上のスペースには限りがあり、ワゴンや袖机はA4サイズを超えるものの収納には向きません。そこで、机上面から宙に浮いた上方(アッパー)に収納を設けられる場合があります。これには2通りのパターンがあります。

○デスクとは別に専用の棚(ラック)を組み立て、デスクと組み合わせる。
○デスクと同シリーズの棚(キャビネット)をデスクと共に組み立てる。
アッパーキャビネット付きデスク例

 前者はラック(シェルフともいいます)の有効内寸がデスクの外寸より大きければ可能ですが、デスクのメーカーがデスクと組み合わせる専用の寸法のラックやシェルフを販売している場合があります。各社ともデスクのサイズは同じ規格を用いているため、デスク用の棚はシリーズやメーカーが異なっても転用が可能、という事になります。ラック・シェルフは支柱と棚板とで構成される棚になります。
 後者はキャビネットの支柱がデスクの脚を兼ねているイメージの棚になります。アッパーキャビネットやアッパーコンテナと呼称されています。アッパーキャビネットはデスク本体と構造を共有する関係上、アッパーキャビネットが用意されているデスクシリーズに限って導入できる事になります。キャビネットは「箱」という意味合いが強い言葉です。アッパーキャビネットは、デスクの両サイドから上空へ向かった支柱に、収納用の箱が支えられているイメージになります。アッパーキャビネットの底面の高さは、机上面から60cm前後になります。床面から測ると130cm前後です。

 双方ともにいえる事ですが、収納により棚の重心が高いため、構造的には不安定さが生じます。前後方向に回転モーメントが発生するので、超過重量になった際、棚もろともデスクがひっくり返る可能性もあります。このため、片面単独のデスクに導入するには向きません。対面対向両面の島や、壁面に面した片面の島に導入します。単独片面の島に導入する場合は、他の島の棚と支柱の頂点同士を連結する「天つなぎ」が必須になります。
 また、扉がついている事が多いアッパーキャビネットはいいですが、ラックやシェルフの場合は、収納物の落下防止策を講じておくと安全です。ふとしたはずみで冊子や資料が突然頭上から落ちてくると、少しびっくりしてしまいますものね。

 アッパー収納の配置には、片面型・両面型・対向共有型の3種類があります。導入の際には、属人性の高い資料などが多ければ片面か両面を、共有性の高い資料が多ければ対面共有型をご検討ください。
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